ボストンテリアの狼爪(ろうそう)について

ボストンテリアベビー

10月30日生まれのベビーちゃんを見てきました。
まだ目が開いたばかりなので人によっては人相が悪く感じてしまうかもしれませんが、必死でなにかしようとくねくねする姿や、じーっと見つめて来る(この頃はまだぼんやりとしか見えてないはず)お顔を見てると、ほんと時間を忘れてしまいます。

今回は4匹生まれたのですが、1匹だけかなりちっちゃい子が生まれていて、他の子の半分ぐらい。

 

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生まれたての時は本当に心配したのですが、ブリーダーさんもなんとか生きてもらおうと必死に介護してくれた甲斐もあって今は兄弟姉妹の中では一番元気なくらい。
獣医さんも「もう大丈夫!」という事で私もほっとしました。

子犬の仲人業みたいな事を長くやっていると、一般の人が知らない所でいろんな物語があって、そのたびにジーンとしてしまうんですよね。
それぞれの子たちにそれぞれの思い入れがあるので、たまになかなかご縁のない子なんかがいると「なんでこの子の良さが分からないの!」なんて、自分の商売ベタを棚に上げて、つい愚痴ってしまうのがいけないところなんですけどね(笑)

この子たちも、きっと優しい飼い主さんが見つかる事でしょう。

 

狼爪って切るものなの?

さて、前フリはこれくらいにして狼爪の話しです。
犬種によっては一概には言えない事なので、本稿はあくまでもボストンテリアに対しての解説という事でご了承ください

よく子犬をお迎え後のお客様から「うちの子の手首に丸いハゲあるのですが・・・」とか、
子犬を見に来られたお客様から「手首のかさぶたは何か怪我でもしたのですか?」なんて聞かれる事があります。

 

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※狼爪を切除した生後2~3週間の子の手首。あと数週間もすれば丸いハゲ状になります。

 

実はこれ、狼爪(ろうそう)を切除した跡なのです。

狼爪とは読んで字のごとく、犬の祖先は狼と言われていますが、この手首に生えた爪(指)はその頃の名残りだと言われています。
うちからご縁のある子はすべて生まれて間もない頃に切除するので成犬の狼爪画像がないのですが、ロイヤリティーフリーの画像を検索してみると柴犬ちゃんのものがあったので貼り付けておきます。

 

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これが狼爪です。

生まれて間もないベビーに麻酔もかけずに切除するなんてかわいそうという意見も耳にするのですが、生まれて間もない頃はまだ骨も柔らかく、痛みも強くは感じないというのが定説です。
もうかなり前なのですが、実際に動物病院で切除する現場に立ち会った事がありますが、確かに痛そうでした・・・
でも、切除後は普通にしていましたので、痛いのは切除する一瞬だったことが伺えます。

これが、骨がしっかりしてくるとそれこそ麻酔をしなきゃいけない位の激痛だと思いますし、じゃぁベビーに麻酔をするのかという話しになると、それはそれで命にかかわるリスクにもなるから、現状こうするのがベストなんですよね。

 

なんで狼爪を切らないといけないの?

じゃあ、なんでそこまでして狼爪を切除しないといけないのかというと、それは子犬のQOLつまり、今後十数年快適に生活してもらうためなんです。

先日、先住ちゃんの妹を迎えたいとご縁のあったお客様の話しなのですが、その先住ちゃんはあるブリーダーさんから迎えた子なのに狼爪が残っているそうです。
ボストンテリアはよくお顔周りを前足でかいたりなでたりするのですが、そのたびに狼爪で怪我しないかヒヤヒヤしているのだそう。
鼻べちゃで目がクリンとしているので、はずみで目を傷つけてしまう事もありそうですね。

また、毛の短い犬種の狼爪は特にそうなのですが、外で走ったりする際に常に狼爪は接地せず宙に浮いた状態なので、何かに引っかけて怪我をする事もあります。
これはかなり痛いです。

まれに愛護団体さんなどが「狼爪を切るなんてかわいそうな事をするんじゃない」と横やりを入れて来る事もあるそうですが、一瞬の痛みと将来に渡る怪我のリスクとを天秤にかけると、やはり心あるブリーダーなら心を鬼にして狼爪を切るという選択になるかと思います。
そりゃぁブリーダーさんが一番見ていて辛い立場ですよ。我が子なんですから。

ちなみに「ブリーダーは奇形と思われるのがイヤだから切るだけ」なんて暴言を吐く人がいますが、ことボストンテリアに関しては狼爪があろうがなかろうが犬としての評価は変わりません。あくまでもQOLを考えたブリーダーの愛情だと私は捉えています。

 

うちの子は狼爪が残っているんだけど・・・

読者の皆さまの愛犬には幸か不幸か大人になっても狼爪が残っている子もいると思います。
怪我のリスクが・・・ なんてさんざん脅かしてしまったのでご不安かと思いますが、そこは「怪我をするリスクもある」と知るだけでも雲泥の差だと思いますよ。

狼爪は接地しない分、他の指より爪が伸びるのが早い傾向にあります。まめに爪を切って、切った後はヤスリで角を取るだけで怪我のリスクはかなり低くなります。

わざわざそれだけのために手術をする必要はありませんが、気になるようなら何か麻酔をしなければいけないタイミングでついでに切除してもらうといいと思います。

 

以上、ベビーが生まれたタイミングでお問合せも増えて来ると思いますので、ふと思い出したことをまとめてみました。
狼爪切除については若干議論の余地はあるとは思っていますが、そこは皆さんなりのご判断で良いかと思います。

 

 


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原田伸一

これまで200匹以上の優秀血統ボストンテリアの子犬を仲介販売し、その後の多くの育児相談を行いながら成長を見守る。日本でもトップレベルのブリーダーとも懇意であり、長年のゴマスリによる信頼度は厚い。明太子は永遠の友。 ・ブランシアン代表・日本ペット通販振興会チーフコンサルタント

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