
1月5日生まれの2匹の女の子です♡
今回は珍しく多産で、男の子4匹と女の子2匹が生まれました。
ご見学予約の受付開始時間と同時に男の子4匹はすぐにご予約があったのですが、なぜか女の子2匹とも今のところご縁がありません。
タイミングが悪かったのか、私のやり方に問題があるのか・・・ ほんと「ママ犬ちゃん、ごめんなさい」とお詫びしているところです。
※ご見学の受付であって、実際のお迎えは生後60日以降となります。それまでは親元でしっかり育てます。
そんな訳で、珍しく一般募集を行っているのですが、
先日、あるお付き合いの長いお客様からこんなアドバイスがありました。
「こんなに可愛くて血筋の良い子なのに、価格が安いから逆に何かあるのか心配になってるんじゃないですか?」と。
確かに、噂によると街のペットショップさんでは何でもないボステリっ子が60万円とか80万円とかで売られているそうですからね。
そんな事が原因なら、いっそうの事、100万円ぐらいで募集かけましょうか? なんて冗談を言ってたのですが、まぁ、そんなボッタクリみたいな事をしても寝覚めが悪いですからね。
まぁ、そのうち、この子達にふさわしいご縁があるだろうと、のんびりやりたいと思います。
こんな時のブリーダーさんの心理とは?
普段このボステリJAPANでは、あまり営業色を出したくないと思っているのですが、良い機会なので業界の裏話し的な事を今回はお話ししたいと思います。
ブリーダーさんの心理状態についてです。
※お付き合いしているブリーダーさんちに居るアンジェラちゃん♡
と言っても、ブリーダーにもいろいろいますからね。
売りに走っている繁殖屋さんの話しではなく、私がお付き合いしている愛好家のようなブリーダーさんのお話しです。
よく、手塩に育てるなんて言いますが、それは交配する段階から始まっています。
経験上、この家系とこちらの家系は相性が良いとか、前回は柄の偏った子が多かったのでこのパパ犬とは相性が悪いのかなとか、遺伝的な疾患の有無も含めてかなりこだわって両親犬を選定します。
こういうブリーダーさんは、自分の手元に残す事が前提なので、当然そこは手を抜きません。
当店ブランシアンで会員登録されている方ならお分かりと思いますが、その証拠に「今回生まれたうち、〇〇は手元に残されるので募集は〇匹です」みたいな案内が多いのです。
そして、無事ご懐妊となったら、栄養価の高い食べ物を与えたり、適度な運動を行ったり、母犬にはなるべくストレスを与えないよう配慮します。
出産は夜中に始まる事が多く、だいたい1時間ごとに1匹ずつ生まれますから、朝まで寝ずに付きっ切りなんて事もままあります。
※母体の負担を考え帝王切開になるケースもあります。
子育て上手なママ犬ならある程度ラクなのですが、おっぱいが出にくかったりすると、ブリーダーさんは3時間置きに授乳をしなければいけません。
ある程度ベビーがしっかりするまでは室温や湿度も管理しますし、母犬の体調も見ないといけません。
人間だって育児ノイローゼになったり、精神的にナーバスになるのですから母犬だって同じです。そういった兆候を見逃さず、適切に対処するのは大変な事ですよね。
そんなこんなで手塩に育てていると、当然ベビーに対して情も湧いてきますよね。
ほんと、冗談でもセールスコピーでもないのですが、新しいお家にお届けする時なんて、どんなベテランでも寂しがられますし、涙ぐまれる人もいるくらいです。
で、なかなかご縁のないベビーがいると愛好家のようなブリーダーさんはこんな心理状態になります。
「こんなに可愛くていい子なのに・・・ 世間は見る目のない人ばかりだねぇ」
(笑)
ほんと、親ばかもいいところです。でも、単なる親ばかだけではなく、そこは自信の表れでもあるんですよね。
そして、そのうち・・・
「誰もご縁がなかったら、無理して売れなくてもいいよ。手元に残して可愛いがるから」
となり、
最終的には・・・
「原田さん、もうこの子可愛すぎて手放せない・・・ 悪いけど募集中止にしてくれる?」
・・・・。
はい、これまで私がやってきた苦労や投資した宣伝費用など木っ端みじんに打ち砕く、最終宣告が下されます(笑)
でも、ブリーダーさんの苦労や愛情は本当に分かりますからね。そこは、私も我が儘は言えません。
よくネット上には「売れ残った子犬は処分される」なんて都市伝説が流れていますが、こういうブリーダーさんたちと接していると、バカな一部の業者の為にどれだけの人が風評被害に遭っているかが分かりますよ。
どうせなら、商売に走っている繁殖屋さんではなくて、こういった愛情あふれるブリーダーさんから子犬を迎えたいですよね。
一番悪いのは業者側です。でも、みなさんがきちんとした所で子犬をお求めになる事が、やはり健全なペット業界にしていく最適な道なのです。

原田伸一

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