知っておきたいボストンテリアの値段と相場とその根拠

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ボストンテリアをご購入される際にやはり気になるのがその価格ですよね。
いろんなお店やブリーダーさんが付けている価格もほんとまちまちで、その価格が高いのか安いのか、なかなか判断のつかない方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなボストンテリアの価格について、販売する立場から少し書いてみたいと思います。

と、その前に・・・

こういう事を書くと必ず「生き物に値段を付けて売るなんてけしからん!」みたいな極論を言われる方がいらっしゃるのですが、もとより命に対する値段なんて有り得ませんからね。
犬の価格とは、その子犬にかかわる人たちの労働の対価というふうに私は考えています。

ただし誤解を恐れずに言えば、商取引である以上はお客様に納得いただける根拠が必要ですので、当然どの子も同じ価格というわけにはいきません。
そもそも、適当に交配した子犬と、何年も努力して優秀な血筋を受け継いでいる子犬とでは、人々のかかわり方も経費もぜんぜん違いますからね。そこは、当然価格に差を付けないと浮かばれませんよね。
ですので、動物愛護という観点とは別に、商取引という観点で今回はお話しいたしますね。あらかじめご了承ください。

 

 

 

現状のおおよその相場はどんな感じなの?

これはどの犬種にも言える事なのですが、ここ1~2年で子犬の価格は全体的に上昇しています。
それについてはいろんな側面があるのですが、ひとつは、子犬自体の交配や出産が減っているという事があげられます。
これは動物愛護法の法改正が直接の原因だろうと思っていますが、法改正後は子犬を実際に見ないと買えなくなりましたからね。
法改正の是非については話がそれるので割愛しますが、例えば、東京に住んでいる人がわざわざ北海道まで子犬を見に行きますか? まぁ、こだわる人はどこでも見に行かれるのでしょうが、普通は行ける範囲で子犬を探しますよね。
そうすると、特に地方のブリーダーさんにとっては今までのようにはなかなか子犬が売れなくなってきたんですね。だからといって、セリ市場や量販店に大事な子犬を卸すなんてかわいそうでできない・・・
そんな理由から繁殖数を減らしたり、繁殖自体を辞めてしまったりという現象が起こっています。

という事で、需要に対して供給が追い付かなくなってきたという事。
もっとも、それに便乗してぼったくり価格で販売しているお店やブリーダーさんも増えてきましたから、それに引っ張られて価格が上昇しているという面も実はあったりするのですが・・・

という事で、ざっと見てみると、普通のペットちゃんタイプでおおよそ20万円~30万円というのが妥当性のある現状の相場だと思います。
数年前に書かれたホームページなどではもう少し低い価格帯が書かれていたりしますが、これが現時点(2016年10月)の相場と思っていただいて結構です。

 

相場より高い子、安い子ってどんな子犬なの?

とは言っても、ざっと見渡すと上記の相場よりかなり安く販売されている子犬もいれば、逆になんでこんなに高いの?と思う子犬もいます。

お店によっては戦略的に価格を安くしている事もありますが、いちおう一般論としてその理由について書きますね。

 

・高い子犬は血筋が良い、柄や骨格構成が良いなどの理由がある。

一番分かりやすいのが、優秀な血筋の子犬だから相応の価格になるという側面です。
例えばよく耳にするチャンピオン犬というもの。これは、ドッグショーで4回以上一定の評価を得ないとその称号はもらえないのですが、これはかなり大変です。
ドッグショーに出陳させる経費だけでも総額数十万円もかかってしまいますが、それよりも、ドッグショーで優秀な成績を修められるボストンテリアを育てる。それは交配段階から、もっと言えば何世代も前からの努力と研鑚が必要なのです。
なので、本当にこだわった血筋の子犬だと50万円~とかする事もありますが、これについては正直言いますとこれでも安いと個人的には思います。
尚、参考までにうちの場合だと血筋のよい子で35万円~40万円前後ぐらいが主流でしょうか。有名犬舎さんですが意外と良心的なんです。

ただし、一般的に流通している「父チャンピオン犬です!」なんてのは、他の犬舎からチャンピオン犬の交配だけ行って、母犬は普通のペットちゃんという事もありますので、可能なら両親犬の血統書を確認された方が良いと思います。ショーラインの血統書は、CH(チャンピオン犬の)の記号のついた犬がたくさん記載されてます。

あとは、骨格構成や柄の入り方でもボストンテリアは価格に違いが出てきます。

骨格構成というのは、ボストンテリアの犬種スタンダードという規格に基づいて判断しますが、基本的には骨太でがっちり、バランスも良いというものが基本的に評価が高くなります。
柄については、顔の部分が左右対称に黒(ブリンドル)が入っていて、マズルには浸食してない。四肢の足先は白、フルカラーといって首回りはぐるりと白いなどの評価ポイントが一般的な判断材料です。

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と、いろいろ書きましたが、簡単に言えばドッグショーの評価基準に則して価値判断を行うわけですね。

メリットとしては、やはり容姿もそうですが、性格や健康面においてドックショーの場でちゃんと審査されている血筋という事があげられます。
これは一緒に生活した人にしか理解できない事なのかもしれませんが、やはり血筋は伊達ではないと思いますよ。容姿、性格、病気のリスク・・・いろんなメリットがありますからね。
価格の安い子犬を買ったけど、その後病気がちで治療費が嵩んだ・・・なんて笑い話なもならないですし、よく分からない血筋だと気性が荒い個体も中にはいますからね。だったら最初から良い子を買おうという飼い主さんが最近は増えています。

ただし、当然ですが正当に評価しているお店やブリーダーばかりではありません。
ざっとネットで見ただけでも「ぼったくってるなぁ」と思わずにいられない子犬もいましたので、聞きにくい事かもしれませんが、きちんと価格の根拠は販売者に確認されるといいですね。

「この子は小さいから」なんてのは本来の評価とは別ですし、ましてや「この子は顔がかわいいから」なんてのは主観ですからね。そいうい不思議な評価で納得しないようにしましょう。子犬の頃はどの子も可愛く見えますが、この犬種は大人になった時に歴然とした差が出てきます。

 

・安い子犬にもちゃんとした理由がある。

では、安く売られている子犬にはどんな子が多いのでしょうか?
これにはさまざまな理由があるのですが、要は安くしないと売れないという事ですね。
(繰り返しますが、あくまでも商取引という意味合いでです。本稿ではあえて「情」の部分は考慮していません。)

容姿で言えば、例えば顔の柄が片パンチだったりとか、見栄えの悪い柄の入り方だったり、体つきが華奢だったりという場合が多いようです。
あとは、健康上の問題があるとか、欠点(健康上はそれほど問題はないが、犬種の標準から大きくかけ離れている事項)があるとか、子犬自体に何か問題があるという場合がまずあげられます。

そして一番多いのは売れ残っている場合ですよね。
これについてはお店の事情というものがあります。何せ子犬の場合は保管すると飼育費用がかかりますし、経理的にも長期在庫になるとキャッシュフローが悪くなりますからね。値段を下げてでも早く売りたいという事情があります。
この場合も、何か売れ残ってしまう理由がありますし、長期間狭いショーケースに入れられて性格がスレてしまっている事もあります。そのあたりはきちんと納得した上でご購入されるといいと思います。

ちなみにですが・・・

トップブリーダーと言われる人たちに「売れ残り」という概念はありません。
そもそもがドッグショーに出せる事を目指した交配となりますので、飼い主さんとのご縁がなければ手元に残すという選択をします。
そんな子の中からチャンピオン犬が誕生する事もありますしね。

この写真は生後4か月の子ですが、ブリーダーさん宅になぜか残ってしまった子です。

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血筋もそうですが、ペットショップさんは「保管」しているのに対し、ブリーダーさんは「育てている」ので、そもそも売れ残った子なんて言われ方はプライドに傷をつけるレベルの話しです。

たまにペットショップさんと同じ感覚で「この子は少し大きくなっているので安くなりませんか?」と聞かれるお客さんがいらっしゃるようですが、怒られて追い出されるのが関の山です。ぜひお気をつけください(笑)

 

最後に

私がよくお話ししている事があるのですが、それは「子犬を探す時にはしっかり両目を開けて、そして子犬を迎えたなら片目つむって接してあげけて下さい」という事です。

どうしてもご予算もあるので妥協しないといけない事もあると思いますが、あまりにも価格が優先されて片目つむって購入してしまうと、子犬を迎えてからしっかり両目を開けて見てないと心配なケースも出てきます。
本当に良い子犬はおおらかに育てる事が出来る子犬です。どうしても予算が足りないなら、買えるようになるまで待ってでも本当に納得のいく子犬をぜひ選びたいものですよね。

尚、血筋が良いため出産をお待ちの方も多いのですが、ご希望でしたらボストンテリアの子犬もご紹介できます。ご希望の方はこちらからお問い合わせください。

 

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原田伸一

これまで200匹以上の優秀血統ボストンテリアの子犬を仲介販売し、その後の多くの育児相談を行いながら成長を見守る。日本でもトップレベルのブリーダーとも懇意であり、長年のゴマスリによる信頼度は厚い。明太子は永遠の友。 ・ブランシアン代表・日本ペット通販振興会チーフコンサルタント

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